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2020 / 09 / 23  21:35

【online shop】新商品のお知らせ『夢遊病者たち 1 第一次世界大戦はいかにして始まったか』

【online shop】新商品のお知らせ『夢遊病者たち 1 第一次世界大戦はいかにして始まったか』

「それは20世紀最初の災厄であり、あらゆる災厄はここから湧き出した」(フリッツ・スターン)。

19世紀末から開戦までを見事に描き、異例の反響を呼んだ、第一次世界大戦研究の決定版。

 

史上初の総力戦、第一次世界大戦はどのように始まったのか。バルカン半島の紛争が未曾有の世界大戦へと展開する過程を克明に描いた本書は、歴史学の新たな扉を開いた。

 「20世紀の最初の災厄であり、あらゆる災厄はここから湧き出した」と言われるように第一次世界大戦は20世紀を決定づけ、現在の政治的危機の源流となった。だがその全貌を捉えるのは難しい。史料は膨大かつ各国の利害関係に彩られ、「史料の世界大戦」と呼ばれる状況を呈している。

 「それでもなお、1914年夏の危機の原因を追究する21世紀の読者に強い印象を与えるに違いないのは、その剥き出しの現代性のためである」(本文より)。著者クラークは、イギリス、フランス、ドイツ、セルビア、ロシアなどの多数の文書館史料を渉猟し、緻密な考証を経て、19世紀末から戦争勃発の1914年7月まで、ヨーロッパが第一次世界大戦に突入する過程を見事に浮かび上がらせる。

 原著はドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、セルビア語、中国語などに翻訳され、カンディル賞優秀賞、ロサンゼルス・タイムズ書籍賞、ヘッセル=ティトマン賞、ローラ・シャノン賞に輝いている。現在の紛争の火種がすべてここにあることを示す、第一次世界大戦研究の決定版。全2巻。

 

詳細とご注文はリンクの商品ページにて

2020 / 09 / 14  14:42

【schedule】2015年9月セルビア(ラシュカ近郊の修道院にて「アガペシロップ」づくり)を追加しました

【blog】2015年9月セルビア(ラシュカ近郊の修道院にて「アガペシロップ」づくり)を追加しました

 

キリスト教でパンはイエス・キリストの肉、ワインは血。今回のクッキングツアー最後のワークショップは、ラシュカ近郊の修道院での「アガペシロップ」作りでした。

 数日前に訪れたストゥデニッツァ(Studenica)修道院は、世界遺産ということもあり観光客への対応も備え、年間最大の祝祭日で賑やかでした。今回は田園地帯にひっそりと佇む女子修道院。バスが門に到着し、ここから先入るにあたり「許可がないかぎり撮影禁止」という指示を受け、クッキングツアーの一同に緊張が走りました。

(中略)

「アガペシロップ」とは、教会の儀式で使用されるワインのこと。それまで、ふつうの赤ワインが使われていると思い込んでいましたが、それも誤りだったようです。

人生は思い込みに満ち溢れている。。。。

 

続きはリンクのページにて

2020 / 09 / 12  23:23

【food&wine】セルビアワイン( Srpsko Vino)について ③主な栽培ブドウ品種 を追加しました

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 セルビアのブドウ品種についての調査にあたり「ブドウの品種を決定する際、人々は以前の経験に頼っていた。ブドウについての知識は口コミで伝えられることが一般的であったため、今日では誤りが見うけられる場合もある。文献を通じてブドウの品種を追跡することは、品種の名前が誤って引用されることが多く、かなり難しい場合がある」との文章に出会い、激しく共感。。。

 この地域は文字資料の出現が遅く、口頭伝承の伝統が根強いことも背景にあるのでしょう。日本語による資料も乏しいなか、英語およびセルビア語版のWikipediaやセルビア国内の果樹業者のページなど、できる限りの調べを尽くし、以下、セルビア国内で主要と思われる白ブドウ27種、黒ブドウ21種をとりあげた。

 土着品種および国内の交配品種については、歴史的な背景や品種の特性、ワインの特徴を記載した。国際品種に関しては、ほかの国でもそのワインを味わうことが可能なため写真とセルビア国内での名称、主要産地(わかる場合は)程度にとどめた。国際品種の場合は、同じ品種を国違いで飲み比べるのも一興である😊

 

続きはリンクのページにて

2020 / 09 / 11  15:35

【schedule】セルビアの雑誌『ポリティカ』(Политика / Politika)に掲載されました

【blog】セルビアの雑誌『ポリティカ』(Политика / Politika)に掲載されました

9月6日発売のセルビアの雑誌『ポリティカ(Politika)』に、自作の「バルカン弁当」が掲載されました。

 2月からの営業自粛期間中、それまで不規則だった食生活を見直し、平日の昼食はお弁当を自炊しています。もともと純粋な和食が基本というわけでもなく、Serbian Nightは開催せずともセルビア料理は食べたい。バルカン料理欠乏症を抱えつつ、SNSにアップしていた日々のお弁当がセルビアでお世話になった方の目に留まり、ご紹介くださいました。

 誌面はキリル文字によるセルビア語。自力での解読は不能でしたが、セルビア語が堪能な友人が解説してくれたところ、写真に添付した説明文をそのまま掲載してくださったようです。みなさま、ありがとうございます。


続きはリンクのページにて

2020 / 09 / 09  19:47

【online shop】新商品のお知らせ『ロシア・中欧・バルカン世界のことばと文化』

【web shop】新商品のお知らせ『ロシア・中欧・バルカン世界のことばと文化』

「いわば非西欧的ヨーロッパといってよいこの地域を言語学的に性格づけると、そこにはいくつかの共通の特徴が認められる。

 歴史的に見るならば、第一の特徴はこの地域は西欧と比較すると共通してキリスト教の受容が遅れ、このため文字の登場も遅れたことである。このことはこの地域においては文字で記述された言語資料の出現が遅かった半面、口頭伝承の伝統が強力である、というもう一つの特徴と結びついている。ロシア、ウクライナ、セルビア、ツルナゴーラ(モンテネグロ)などでは、19世紀から20世紀まで口頭で語られる民族叙事詩の伝統が存続していた。

(中略)

 例えばロシア・中欧・バルカン地域では、クリスマス・イヴあるいはこの日から公現祭までの毎晩、若者がグループを作ってクリスマス・キャロルを歌いながら家々を門付けして歩く風習が広く知られている。このとき歌われるクリスマス・キャロルの名称はスラヴ圏で共通の語形を持ち(ロシア語、ウクライナ語koljada、ベラルーシ語kaljada、ブルガリア語、セルビア語、クロアチア語、チェコ語、スロヴァキア語koleda、ポーランド語kolęda)、ルーマニア語、現代ギリシア語でも共通の呼称を持つ(colindă、κάλαντα)。これらの語は中世ラテン語で書く月の初旬を意味するcalendae(カレンダー calendarの語源)に由来し、calendaeの-en-がポーランド語では鼻母音ęで移されていることから、スラヴ語には共通スラヴ語がこの鼻母音を保持していた時代に借用された、と推定される」(はじめに より)


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