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【online shop】新商品のお知らせ『THE PASTRY COLLECTION 日本人が知らない世界の郷土菓子をめぐる旅』
著者は、2011年の1年間アルザスの菓子店に勤務し、フランス国内の郷土菓子を自転車で訪ねて食べ歩きます。翌2012年にユーラシア大陸横断の郷土菓子食べ歩きの旅へと走りだしました。
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日本にいた頃、フランスやイタリアのなんとも言えない、素朴ながらずっしりと身構える郷土菓子に興味を持ち始め、ネットや書籍を頼りにできる限りの情報を集めた。実際に、自分で作ることもできたが、果たしてそれが本物の味なのか、真相は掴めなかった。言ってしまえば、日本の菓子屋に並ぶ世界の郷土菓子も、日本人仕様に手を施されていることだろう。これは実際に行って確かめるしかない。そう思い立つと間もなくして私は、ローマ入-パリ出の三ヶ月の往復航空券を片手にヨーロッパへ飛んだ。イタリアから始まりフランス、スペイン、ポルトガル、オーストリア…(目次の地図参照)見たことも、聞いたこともない、味わったこともない郷土菓子に出会った。(「旅のこぼれ話」より)
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世界各国各地には、未だその地に眠っているお菓子があるだろう。そんなお菓子を発掘するべく旅に出た―。郷土菓子をめぐる16カ国の旅。世界16カ国、250種類以上の郷土菓子の中から67種類を厳選!各国レシピ付き!
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【food&wine】セルビアワイン( Srpsko Vino)について④ワインの法律と品質分類
2008年に、欧州連合(EU)はワインの地理的表示のシステムの改革をはじめ、それを他の農業食品のシステムと同等とした。このPGI / PDOシステムにならい、セルビア農林水管理省は、2012年4月にワイン品質表示(Deklarisanje vina)「スティルワイン、特定の特別なワイン、その他の生産および貿易における製品の包装、申告および表示の方法に関する条例の改正」を公布し、ワイン法(Zakon o vinu)の改正を行った。その内容は、欧州委員会(EC)の規制および、EUの加盟国でのワインの表記と提示の方法の変更をうけ、セルビア共和国内での製品の包装、申告およびラベル表記をEUの要件に準拠させるものである(2020年9月現在EU加盟交渉中)。
上記の新しい国内法に基づく表記は以前と大きく異なるため、このプロセスでワインを適切に表記し、ワインの生産者と輸入者を支援するための、新たな国産および輸入ワインに対する管理番号の割り当てが導入された。また、2016年7月に発効された改正条例では、地理的表示の不正使用の禁止、地理的由来のないワインの地理的表示の表記の禁止、歴史的国内および地理的表示などの質の高いワインではないワインにおいて、地域的に重要である品質を強調する表現が禁止された。輸入ワインをセルビア語で表記する場合、輸入者は地理的表示や伝統的な表現を翻訳しない義務(それらはワインが生産された国の言語で表記されている)が制定された。
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【online shop】新商品のお知らせ『ハザール事典 夢の狩人たちの物語』男性版/女性版
かつて実在し、その後歴史上から姿を消してしまった謎の民族ハザール族。 そのハザール族はユダヤ教、イスラーム教、キリスト教と次々に改宗したのだといいます。
その改宗問題について語った項目が45収められた事典。しかも、キリスト教関連の項目を集めた赤色の書、イスラーム教関連の項目を集めた緑色の書、ユダヤ教関連の項目を集めた黄色の書という三部構成だというのですから、それだけでわくわくしませんか? 初版は1961年といわれ、それを元にした新版が本書なのです?!。
事典の形をとってはいますが、実は本書は物語集なのです。45項目のひとつひとつが、幻想と奇想に満ちた短編、掌編なのですから楽しいとしか言いようがありません。 はじめから通して読んでもいいですし、たまたま開いた項目をひとつ読んでもいいですし、赤、緑、黄の各書に同じ項目がある場合もあります。ですから、それを続けて読んでみるのもいいかもしれません。どんな読み方をしてもいいのです。
読者の数だけ読み方があると言っていいのかもしれません。
どんな読み方をしても、注意深く辛抱強い読者であれば、各項目間の結びつきを見抜けるはずなのです。 失われたハザール語で歌う鸚鵡(おうむ)、悪魔に性を奪われた王女、時間の卵を産むニワトリ、他人の夢に出没する夢の狩人……。奇想の数々を収めた本書は、オーソドックスな物語の楽しみをそなえながら、それでいてまったく新しい、まさに20世紀に書かれた21世紀の小説と言っていいのではないでしょうか。
しかもこの『ハザール事典』には、男性版と女性版があります。両版の違いはわずか10行。どちらをお選びになりますか?
そして、この創元ライブラリ版には、再録した単行本版の訳者あとがきに加え、沼野充義氏による解説が収められていますが、この解説も男女両版に少し違いがあります! 柳川貴代さんの素敵なカバーデザインで、このバルカンの鬼才パヴィチの奇想小説を是非お楽しみください。(事典なのに小説? ――20世紀に書かれた21世紀の小説 『ハザール事典』ミロラド・パヴィチ/工藤幸雄訳[2015年11月]より)
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【online shop】新商品のお知らせ『南瓜の花が咲いたとき』
【online shop】新商品のお知らせ『バルカン・ブルース』
「著者ドゥラヴカ・ウグレシッチは1950年生まれで、ザグレブ大学で比較文学とロシア語、ロシア文学を学んでいる。74年から20年近くザグレブ大学文学理論研究所に所属し、現在は「亡命者」としてアムステルダムにとどまり、作家活動のかたわら、アムステルダム大学のスラブ学教室の客員講師をしている。
(中略)
本書の原題はThe Culture of Lies、つまり『嘘の文化』である。各国語訳はその意味を言葉の迫力とともに踏襲しているのだが、わたしは、それをそのまま日本語にした場合いまひとつ鮮明な印象を与えないのではないかと思った。なぜだろうか。旧ユーゴ地域のメディアの情報操作と文化的自己破壊について、彼女は本書で繰り返し書いている。しかし、戦争こそないものの、むしろ「嘘の文化」としては日本の言論のそら寒い現状はそれ以上なのではないだろうか。だからこそ、もはや「嘘の文化」という表題では十分に内容を伝えきらないと感じるのかもしれない。著者の了解を得たうえで、あえて所収されている別の論文のタイトルである『バルカン・ブルース』のほうを選んだのはそのためであった」(訳者解題 より)
バルカン半島の旧ユーゴ内戦(1990-95)のさなかに綴られた、クロアチアの女性作家によるエッセイ。
国民=民族的同一性を再生する「忘却と想起のテロル」を暴く、痛切な警鐘の書。
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