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2020/09/26

【online shop】新商品のお知らせ『ハザール事典 夢の狩人たちの物語』男性版/女性版

【online shop】新商品のお知らせ『ハザール事典 女性版 夢の狩人たちの物語』男性版/女性版

かつて実在し、その後歴史上から姿を消してしまった謎の民族ハザール族。 そのハザール族はユダヤ教、イスラーム教、キリスト教と次々に改宗したのだといいます。

 その改宗問題について語った項目が45収められた事典。しかも、キリスト教関連の項目を集めた赤色の書、イスラーム教関連の項目を集めた緑色の書、ユダヤ教関連の項目を集めた黄色の書という三部構成だというのですから、それだけでわくわくしませんか?  初版は1961年といわれ、それを元にした新版が本書なのです?!。

 

 事典の形をとってはいますが、実は本書は物語集なのです。45項目のひとつひとつが、幻想と奇想に満ちた短編、掌編なのですから楽しいとしか言いようがありません。 はじめから通して読んでもいいですし、たまたま開いた項目をひとつ読んでもいいですし、赤、緑、黄の各書に同じ項目がある場合もあります。ですから、それを続けて読んでみるのもいいかもしれません。どんな読み方をしてもいいのです。

 読者の数だけ読み方があると言っていいのかもしれません。

 どんな読み方をしても、注意深く辛抱強い読者であれば、各項目間の結びつきを見抜けるはずなのです。 失われたハザール語で歌う鸚鵡(おうむ)、悪魔に性を奪われた王女、時間の卵を産むニワトリ、他人の夢に出没する夢の狩人……。奇想の数々を収めた本書は、オーソドックスな物語の楽しみをそなえながら、それでいてまったく新しい、まさに20世紀に書かれた21世紀の小説と言っていいのではないでしょうか。

 しかもこの『ハザール事典』には、男性版と女性版があります。両版の違いはわずか10行。どちらをお選びになりますか?

 そして、この創元ライブラリ版には、再録した単行本版の訳者あとがきに加え、沼野充義氏による解説が収められていますが、この解説も男女両版に少し違いがあります! 柳川貴代さんの素敵なカバーデザインで、このバルカンの鬼才パヴィチの奇想小説を是非お楽しみください。(事典なのに小説? ――20世紀に書かれた21世紀の小説 『ハザール事典』ミロラド・パヴィチ/工藤幸雄訳[2015年11月]より)

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2020/09/25

【online shop】新商品のお知らせ『南瓜の花が咲いたとき』

【online shop】新商品のお知らせ『南瓜の花が咲いたとき』
本作品は、プロローグとエピローグとでもいうべき第1章と第24章を置き、そこに異国に移民として生きる語り手リューバの現在をとりこむ。この二つの章に縁取られ、第2~23章までは第二次大戦中ナチス・ドイツ占領下のセルビア、首都ベオグラードの下町ドゥシャノヴァッツを舞台に一九四二年あたりを基点として時の流れを順に追う。終戦、新ユーゴスラヴィアの成立、ユーゴスラヴィアがコミンフォルムから追放された一九四八年を経て、リューバが国外に出る決心をするまでの十年あまりが描かれている(解説より)首都ベオグラードの下町は無法地帯と化していた。小さな力=暴力、そして大きな力=政治、二つの力が氾濫蔓延して町の人々を押し潰し、家庭は崩壊して行く。単純で愚かで祝祭的力だけを持った怒れる若者たちに起こったことをボクシングに卓越したセンスを持つ主人公リューバが回想する。その語りは、重く悲惨な暴力、レイプ、戦争といった内容を乾いた事実として伝え、力と家族の物語を普遍的な世界文学へと昇華させた。
 
著者紹介 :
ドラゴスラヴ・ミハイロヴィッチ Dragoslav Mihailović
1930年セルビア南部のチュープリア生れ。ベオグラード大学ユーゴスラヴィア文学科卒。19歳の時思想犯として逮捕され強制収容所で8ヶ月〈再教育〉を受けたことが災して定職を得られず、様々な職場を転々としつつ作品を執筆。1967年に短篇集『フレッド、お休み』で「十月賞」を受賞。翌68年に発表した本書『南瓜の花が咲いたとき』で作家としての地位を確立した。その後専業作家となり現在に至る。本作は英・仏・独は勿論、15の言語に翻訳紹介され、邦訳は16番目の言語となる。
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2020/09/24

【online shop】新商品のお知らせ『バルカン・ブルース』

【online shop】新商品のお知らせ『バルカン・ブルース』

「著者ドゥラヴカ・ウグレシッチは1950年生まれで、ザグレブ大学で比較文学とロシア語、ロシア文学を学んでいる。74年から20年近くザグレブ大学文学理論研究所に所属し、現在は「亡命者」としてアムステルダムにとどまり、作家活動のかたわら、アムステルダム大学のスラブ学教室の客員講師をしている。

(中略)

本書の原題はThe Culture of Lies、つまり『嘘の文化』である。各国語訳はその意味を言葉の迫力とともに踏襲しているのだが、わたしは、それをそのまま日本語にした場合いまひとつ鮮明な印象を与えないのではないかと思った。なぜだろうか。旧ユーゴ地域のメディアの情報操作と文化的自己破壊について、彼女は本書で繰り返し書いている。しかし、戦争こそないものの、むしろ「嘘の文化」としては日本の言論のそら寒い現状はそれ以上なのではないだろうか。だからこそ、もはや「嘘の文化」という表題では十分に内容を伝えきらないと感じるのかもしれない。著者の了解を得たうえで、あえて所収されている別の論文のタイトルである『バルカン・ブルース』のほうを選んだのはそのためであった」(訳者解題 より) 

 

バルカン半島の旧ユーゴ内戦(1990-95)のさなかに綴られた、クロアチアの女性作家によるエッセイ。

国民=民族的同一性を再生する「忘却と想起のテロル」を暴く、痛切な警鐘の書。


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2020/09/23

【online shop】新商品のお知らせ『夢遊病者たち 1 第一次世界大戦はいかにして始まったか』

【online shop】新商品のお知らせ『夢遊病者たち 1 第一次世界大戦はいかにして始まったか』

「それは20世紀最初の災厄であり、あらゆる災厄はここから湧き出した」(フリッツ・スターン)。

19世紀末から開戦までを見事に描き、異例の反響を呼んだ、第一次世界大戦研究の決定版。

 

史上初の総力戦、第一次世界大戦はどのように始まったのか。バルカン半島の紛争が未曾有の世界大戦へと展開する過程を克明に描いた本書は、歴史学の新たな扉を開いた。

 「20世紀の最初の災厄であり、あらゆる災厄はここから湧き出した」と言われるように第一次世界大戦は20世紀を決定づけ、現在の政治的危機の源流となった。だがその全貌を捉えるのは難しい。史料は膨大かつ各国の利害関係に彩られ、「史料の世界大戦」と呼ばれる状況を呈している。

 「それでもなお、1914年夏の危機の原因を追究する21世紀の読者に強い印象を与えるに違いないのは、その剥き出しの現代性のためである」(本文より)。著者クラークは、イギリス、フランス、ドイツ、セルビア、ロシアなどの多数の文書館史料を渉猟し、緻密な考証を経て、19世紀末から戦争勃発の1914年7月まで、ヨーロッパが第一次世界大戦に突入する過程を見事に浮かび上がらせる。

 原著はドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、セルビア語、中国語などに翻訳され、カンディル賞優秀賞、ロサンゼルス・タイムズ書籍賞、ヘッセル=ティトマン賞、ローラ・シャノン賞に輝いている。現在の紛争の火種がすべてここにあることを示す、第一次世界大戦研究の決定版。全2巻。

 

著訳者略歴:

クリストファー・クラーク Christopher Clark

1960年オーストラリア生まれ。現在、ケンブリッジ大学教授。専攻は西洋近現代史、ドイツ近現代史。著書にIron Kingdom: The Rise and Downfall of Prussia, 1600-1947など。

こんにちの近現代史研究をリードする研究者の一人である。※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

 

小原淳(おばら・じゅん)

1975年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、和歌山大学教育学部准教授。専攻はドイツ近現代史。著書に『フォルクと帝国創設』(彩流社、2011、日本ドイツ学会学術奨励賞受賞)。

訳書にJ・スタインバーグ『ビスマルク』(白水社、2013)、J・スパーパー『マルクス』(白水社、2015)がある。※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

 

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2020/09/16

【blog】セルビアワイン( Srpsko Vino)について③主な栽培ブドウ品種 2.黒ブドウ を追加しました

【blog】セルビアワイン( Srpsko Vino)について③主な栽培ブドウ品種 2.黒ブドウ を追加しました

 セルビアで栽培されているワイン用ブドウの65%は白ブドウ、残りの35%が黒ブドウである。セルビアのブドウ畑もヨーロッパの他の地域と同様、フィロキセラ(19世紀にアメリカからの苗に寄生してきた、ブドウの根を食い荒らす虫)の被害により根絶の危機に瀕し、以降ほとんどの畑はアメリカ産品種の台木に接ぎ木をしたブドウに植え替えられている。

 北部から中央にかけては古代に堆積した砂質土壌であり、白ブドウの栽培に適している。地理的にもハンガリーとの国境に近く、ドナウ川流域で多くみられるリースリング(過去に混同されていたのか、はたまた人気にあやかった命名か、××リースリングという別品種の呼び名も散見)、フランスから導入したマスカット系の品種が多く栽培されている。

 正教会はローマ時代からの伝統を守り、赤ワインとパンを聖体としているため、黒ブドウの歴史は、白ブドウよりいっそう宗教の歴史と密接に関係している。紀元200年頃にはじまったワインづくりは、宗教や政策の影響による危機下でも修道院内で守られたため、白ブドウに比し、古代や中世からの土着品種が目立つ。

 ちなみに、収穫後に絞った果汁のみを発酵させてできるものが白ワインであり、もとの果実が白ブドウであるか黒ブドウであるかは問わない。黒ブドウを皮ごと発酵させたものが赤ワイン、白ブドウを同様に皮ごと発酵させたものが、近年注目のオレンジワイン(ものすごくざっくりな説明ですが)。では、ロゼは?スパークリングは?長くなるので、それはまたの機会ということで。


続きはリンクのブログにて

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