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【online shop】新商品のお知らせ『私たちはみんなテスラの子供 前編』
セルビア文学界の超新星 日本初上陸!
1919年、「全宇宙を変える大発見」とともに、マックス・プランクとニコラ・テスラはベオグラードに辿り着く。セルビア秘密警察のアピス大佐は、プランク暗殺計画を阻止するため、国家の名誉と科学の将来を守るため、美しき女スパイ、アンカ・ツキチを任命する。
「ゴラン・スクローボニャ氏は、セルビア文学界においては、押しも押されぬ「大御所」であり、同国内では、村上龍氏の『昭和歌謡大全集』を翻訳し、広く知らしめた。しかしながら、スクローボニャ氏の最大の武器である、そのずば抜けた筆力と構想力は、残念ながら、日本ではまだ知られていなかった。――今日、本作が出版される以前には」(訳者・夏井徹明氏)
「 私のセルビア語の生徒さん、夏井徹明氏は数年前にベオグラードを訪れた時にテスラの名前がタイトルに入っているこの小説に興味を持ち、訳すと心に決め、一緒にやりませんか、と声をかけてくれました。セルビアを日本に近づけるチャンスだと思って引き受けることにしました。クライム・ストリーは苦手ですが、この作品は単なる《誰かが誰かを殺して、スパイだの、秘密警察だの……》の単純な話ではなくて、二人の天才的な科学者――テスラとマックス・プランク――の偉業をよく勉強した、幅広い知識を持っている作家が書いた作品です。実存のセルビアの歴史人物も小説に登場しているところも、同じセルビア人の私にとって魅力的なポントとなりました。
ベオグラードで始まり東洋に辿り着くこのストーリーはスケールの大きいものです。歴史、科学、ファッション、格闘技、人情等を書物に求める方にはうってつけの作品です。」(訳者・高橋ブランカ氏)
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【food & wine】セルビアワイン( Srpsko Vino)について⑥参考書籍・参考サイト を追加しました
ひと月あまり没頭していたセルビアワインのコラムも、おかげさまで、ようやく最終章を迎えることができました。
セルビアワインの系統立った情報が日本語で公開されていることに意味があると信じ、テキストとして売り手に必要な内容を網羅しました。インポーターや酒販店、ソムリエの皆さまが、セルビアワインに興味を抱いた際、また、仕入れや輸入を判断する際の一助となりますように。
自身はセルビアワインの専門家として、さらなる経験や詳細な情報を積み重ねていきます。誤記が見つかれば訂正し、付加すべき事項が見つかれば加筆していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
【food&wine】セルビアワイン( Srpsko Vino)について⑤ワインの産地と特徴 を追加しました
セルビアでは、地理的な位置と気象条件により、国のほぼすべての地域でブドウ栽培が可能である。ワイン産地は1970年代に9つの地域と、それぞれいくつかの地区に分類されていた。2013年の原産地呼称の制定と産地の再分類により、22の地方(Rejonizacija)が定義され、2015年の改正により中央セルビア、ヴォイヴォディナ、コソヴォの3つの地域と、75地区に細分された。
ローマ皇帝プロブスによりワイン醸造の技術が伝えられた、ヴォイヴォディナ地域のスレム地方では、1700年に及ぶワインづくりが行われている。また、フィロキセラの被害を免れたスボティツァ・ホルゴス地方では、現在も古代品種が栽培されている。
中央セルビア地域には、中世ネマニッチ王朝ゆかりのトリモラヴェ地方、オブレノヴィッチ王家のブドウ畑がおかれたベオグラード地方、カラジョルジェヴィッチ王家のワインセラーが現在も守られるシュマディヤ地方がある。また、ネゴティン渓谷地方に残るワイン蔵の村など、独自の文化もみられる。
以下、22のそれぞれの地域の特徴および生産品種をまとめた。また、地酒とともに郷土料理の味わいを楽しめるよう、その地方および近郊でセルビア国内の知的所有権機関に登録されている原産地呼称(Ukupno 57 domaćih oznaka geografskog porekla)、各地の郷土料理、日本で入手可能な銘柄なども併記した。
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