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2020/08/21
【online shop】新商品のお知らせ『ソフィアの白いばら』

舞台は、1970年代のブルガリア。詩を学びにソフィア大学に留学した著者が、様々な国からの留学生とともに過ごす寮生活が、東西冷戦や、当時激しさを増していたベトナム戦争に翻弄され、道半ばでの帰国になるものの、生涯の仕事となる東欧の昔話との出会いに至ります。
外国語学習の困難から、切なさに胸が痛くなる恋や、女性のややこしい友情まで。こんなに書いちゃっていいの?と心配になるような率直な語り口は、遠い国での違う時代の話しを、友人からの手紙のように感じさせてくれました。
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「白バラは、愛の花ではありません。民族の自由と尊厳を求める抵抗の花です。
この本でわたしが書きたかったのは、若い日にブルガリアの首都ソフィアで出会った仲間たちの、われらが世代共通の、歴史の痛みでした。そのころ、アフリカは民族独立闘争のさかんな時期でした。アラブ諸国は、エジプトのナセル大統領が亡くなって足並みが乱れだし、新たな波がおしよせていました。隣国のギリシャでは、軍事政権のもとで政治活動が規制され、キプロスでは、ギリシャ系とトルコ系の住民の武力衝突がくりかえされていました。エチオピアでも、皇帝を倒す闘いに、学生まで銃を摂って立ち上がり、ベトナムでは、長く続いていた戦争が、いっそう激しくなるばかりです。
ソフィアで出会ったわたしの友だちは、そうした国々から来た学生でしたが、国の重さを背負いながらも、みんな生き生きしていました。けれども、歴史の大きなうねりが、わたしたちの静かな生活までのみこんで、彼らは、それぞれ、自分の国と命運を共にしていきました。 社会や、国家の激動の前では、個人の生活なんて、ちっぽけなものなのだろうか。(あとがき より)」
YOKOの、愛と涙のブルガリア留学記。
1970年秋、YOKOがソフィアの留学生宿舎で出会ったのは、世界各国からやってきた若者たちだった。ベトナム戦争は激しくなるばかり。激動の時代に青春を過ごした仲間は、それぞれ、歴史の大きなうねりにまきこまれていく……。
著者紹介 :
八百板 洋子(やおいた・ようこ)
1946年、福島県に生まれる。1970年、ソフィア大学大学院に留学。訳詩集『ふたつの情念(こころ)』(新読書者)と、『吸血鬼の花よめ』(福音館書店)で、それぞれ日本翻訳文化賞を受賞。ほかに、『世界のメルヘン』『世界昔ばなし<上・下>』(講談社)などの訳書がある。本著『ソフィアの白いばら』では、日本エッセイスト・クラブ賞と産経児童出版文化賞を受けた。
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