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2020 / 07 / 13 21:03
【online shop】新商品のお知らせ『古代スラヴ語の世界史』
為政者にとっては国民の大多数であるスラヴ人を統治するためにキリスト教という「秩序」に頼ることは有益であった。そして、そのキリスト教の典礼をスラブ人に分かるように書き表す目的で、古代スラブ語が創り出されたのだった。(中略)
この古代スラブ語の盛衰を辿る際には、ただ単に言語としての側面に限ることなく、スラブ人の国々の盛衰が直接に関わってくるのである。したがって、本書では、古代スラヴ後の成立やその移り変わりをスラヴ人やその国家の盛衰と絡めて述べてゆくことになる。(本書「はじめに」から)
東ヨーロッパを理解するための基礎知識
スラヴ人はどこから来てどのように自分たちの文字を獲得したのか。そしてスラヴ人の言語は歴史と共にどのように変化したのだろうか。
古代スラヴ語から読み解く東欧の歴史
古代スラヴ語とは、西暦9世紀の後半から11世紀末にかけて、当時のスラヴ人が文章語として用いた言葉。自分たちの言葉を教会の典礼言語として整えるためにグラゴール文字が作られ、そしてキリル文字へと変わっていった過程をたどります。さらに、スラヴの言語は、歴史と共にどのように変化していったのか。なぜ、キリル文字を使う言語とラテン文字を使う言語に分かれているのか。言葉と文字の変遷から東欧の基礎的な成り立ちが見えてきます。
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