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2020 / 07 / 12  19:21

【online shop】新商品のお知らせ『吸血鬼の花よめ』

【web shop】新商品のお知らせ『吸血鬼の花よめ』
親や大人に選んで絵本や童話を選んでもらっていた頃から、神話や民話に惹かれ続けています。幼い頃は、それが日本のお話しなのか、外国のお話しなのか、ほどのざっくりとした認識でしたが、ある程度の年齢になると、世界中でおなじようなストーリーが語られていて、その共通するところが人間の本質なんだろうな、と学んだり。そして、ほかの地域とは違う言動が、その伝承が伝わるひとたちの民族性を現しているのでしょう。
『吸血鬼の花よめ』は、ブルガリアの昔話。ハリウッド映画で刷り込まれたイメージとは異なる、静的な語り口が却ってリアリティーを感じさせ、哀しいだけではなく、優しく、そして逞しい。
ちなみに、ブルガリア民話の特徴はハッピーエンドで終わること。だそうです。
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「初めてこの土地に、ブルガリア人の祖先の古代ブルガリア人が住んだのは、七世紀のことです。九世紀の中ごろには、ブルガリアは、スラブ文字のもとになるキリル文字をつくった国として栄え、大きな影響力をもっていました。
 けれども、ブルガリアは、その後長いあいだ、ローマやトルコに支配されたので、文化の面でも他のスラブ諸国と別の道をあゆみ、独自のものをつくりました。
 民話も、そうした東西文化の接点だったブルガリアでは、さまざまな要素が混じり合って、他のヨーロッパの国々の類話とも、ひと味ちがっています。大きく分けて、民族的色彩の濃いものと、他の国々の影響をうけながらも、ブルガリア独自の民話になっていったものの、二つの流れがあります。もちろん、ブルガリアにも、グリムのドイツ民話や、アファナシエフのロシア民話と共通した筋の展開をする話は、たくさんありますが、この本には、ブルガリア民話の特色の濃い話を選びました。(訳者あとがき より)」
語り継がれた民族の願い
東西文化交流の場、ブルガリアから選りすぐりの12の昔話
 
ブルガリアはバルカン半島に位置し、古くから東西文化交流の場でした。昔話もオリエントとヨーロッパ相互の影響をうけた独自の楽しいものが多くあります。青春時代にブルガリアのソフィアに留学していた編者による選りすぐりの12話。
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