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2020/06/14

【web shop】新商品のお知らせ『ボスニア・ヘルツェゴヴィナを知るための60章』

【web shop】新商品のお知らせ『ボスニア・ヘルツェゴヴィナを知るための60章』

旧ユーゴ諸国の中で特に内戦のイメージが強い地域だが、かつてはユーゴのスローガン「友愛と統一」を体現するかのような、異なる民族・宗教・文化が混在する多様性に満ちた共和国だった。紛争を乗り越え、新たな共存のあり方の摸索を続ける国の魅力を活写。

「私たちがボスニア・ヘルツェゴビナを見るとき、どうしても紛争地域のイメージがつきまとってしまう。しかし、本書の歴史、社会、文化の各章を読んでくださると、ボスニア・ヘルツェゴビナの多様な社会のあり方や豊かな文化を理解することができると思う。紛争という側面だけに目をとらわれるのではなく、ヨーロッパでもまれな興味深い地理的・歴史的な環境のもとに置かれたこの地域の深層に入り込んでほしいと願っている。アンドリッチの小説を読んだり、ベルベルの絵を見たり、クストリツァの初期の映画を観たり、ヤドランかの歌を聴いたりしながら、サラエヴォの町の景観を思い描いてほしい。現地に足を延ばして自分の目でボスニアを見ることができれば、それに越したことはない。(はじめに より)」

 

目次:

はじめに

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ基礎データ

Ⅰ ボスニア・ヘルツェゴヴィナという国

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ――特殊な地域/「ユーゴスラヴィアの縮図」ボスニア――多民族、多文化の共存と対立/山、川、そして海/国のシンボル――国旗、国章、国歌

Ⅱ 歴史

中世のボスニア――激動の時代/オスマン帝国時代――異文化混淆を自文化とした緩やかな生活の営み/ハプスブルク帝国の統治――占領から併合へ/サラエヴォ事件と第一次世界大戦――プリンツィプ評価の変遷/戦間期のボスニア――ムスリム政党の実利追求/第二次世界大戦とパルチザン戦争――内戦の舞台となったボスニア/社会主義期のボスニア――多民族の共和国/連邦解体とボスニア紛争――秩序の崩壊、民族に基づく再編成/ボスニア紛争における暴力――民族浄化とジェノサイド、性暴力/紛争後のボスニア――進まない統一への歩み

Ⅲ 多様な地域、多様な人々

サラエヴォ――多様性と寛容の都市/モスタルとスタリ・モスト――都市のシンボルとしての橋/川と緑の街、バニャ・ルカ――居心地の良い土地を求めて/ボスニア・クライナ――ボスニア西部の「荒れる辺境」/東部ボスニア――その多様性と波乱の歴史/ィシェグラード――『ドリナの橋』とアンドリッチ/ヘルツェゴヴィナ――その歴史と地理/構成三民族――進む相互の分断/マイノリティ――「ユーゴスラヴィア人」、ロマ、ユダヤ人/民族間関係――「その他の人々」/ボスニアの海――ネウムとペリェシャツ橋

Ⅳ 政治・経済・国際関係

政治の概観――民族間バランスと民族的権利の保障のための政治制度/デイトン体制をめぐって――民主国家建設を阻む要因/「第三エンティティ」問題――クロアチア人の自治要求/国際社会とボスニア――上級代表とその権限/経済の概観――これからの成長に向けて/観光業――活かしきれないポテンシャル/国際関係――バルカン諸国との微妙な関係/EU統合の道――ボスニアとEUとの関わり/戦争犯罪人を裁く――旧ユーゴスラヴィア国際刑事裁判所(ICTY)とボスニア/環境問題――サラエヴォのスモッグ

Ⅴ 社会・生活

宗教の概要――「ボスニア的なるもの」は存在するか/修道生活――修道組織の過去と現在/饒舌な食文化――ボスニア鍋を囲んで/メディア――公共「政府広報」対「中立」民間放送/教育――民族による分断を超えられるか/命がけで笑い、笑いがたましいを救う――ボスニアの人々とユーモア/移民・難民とディアスポラ――世界に広がるボスニア社会/『サラエボの花』たち――ボスニア・ヘルツェゴヴィナの心理社会的支援について/2014年「ボスニアの春」――格差社会への不満、民族主義への異議/ナショナリズムに抗する人々――ボスニアの市民運動の成果と課題

Ⅵ 文化

言語――三つの言語? 一つの言語?/ボスニア・ヘルツェゴヴィナと文学①――中世文学から近代文学/ボスニア・ヘルツェゴヴィナと文学②――20世紀以降の文学/ボスニア映画――サラエヴォの銃弾からボスニア紛争まで/近代美術――よそ者との関わり合いから生まれる美術/建築・土木――色濃く残るオスマンの痕跡/伝統音楽セヴダリンカ――古の都市の音風景/ポピュラー音楽――ユーゴスラヴィア・ロックの中心/ボスニアのニュー・プリミティヴ――ユーモアの中の批判精神/サッカー――対立の触媒、和解の契機/サラエヴォ五輪とその遺産――「1984」をめぐる光と影

Ⅷ 日本との関係

ヤドランカ――「私たち」の宝になったバルカンの歌姫/シムと日本サッカー――代表通訳の目から見た「恩人」の背中/JICAによる支援――国際協力の現場から/経済交流――日本企業の関心を集め始める

おわりに

ボスニア・ヘルツェゴヴィナについてさらに知りたい人のための文献案内

 

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