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2020 / 05 / 13  18:01

【online shop】新商品のお知らせ『オシム: ゲームという名の人生』

【web shop】『オシム: ゲームという名の人生』入荷のお知らせ

この本の取材を受ける中で、サッカー人生で一番うれしかった時を思い出した。それは14歳の時にジュリェズニチャルのユースに入団が認められ、すべての試合を無料で見られるシーズンチケットをもらったときのことだ。ああ、これで警備員や警察官の監視の目をごまかして観客席にもぐり込む必要がなくなったのだと、自分が世界で一番幸福な少年だと感じたものだ。その当時は自分のプレーより、ジューリョ(ジュリェズニチャルの愛称)の勝ち負けの方に関心があった。プレイヤーというより熱心なサポーターだった。(「ごあいさつー日本語版に寄せて イビツァ・オシム」より)

 

日本と出版事情がまったく異なるボスニアでは、存命中の人物の伝記が出版されることはほとんどありません。この本の出版そのものが、オシムさんがボスニアの人びとから、いかに尊敬を集めているかを示しています。(中略)著者のマルコ・トマシュは詩人で、現在はボスニア南部のモスタル市に住んでいます。少年時代はプロを目指していたほどのサッカー好きで、地元の「ベレジュ・モスタル」がひいきチーム。このチームはじつはオシムさんの古巣「ジュリェズニチャル・サラエボ」(鉄道員という意味)とはライバル関係にあり、そういう角度からの、普通のスポーツ・ライターならばありえない突っ込み方も読んでいて面白い。本業が詩と文芸評論で、スポーツ専門でないことがかえって新鮮な感じす。へー、そんなことがあったのか?という新発見の多い、楽しい翻訳作業でした。(「イビツァ・オシムの伝説-訳者あとがきに代えて 千田善」より)

 

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