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2020/04/25
【web shop】新商品のお知らせ『若き日の哀しみ』

【小川洋子氏絶賛!!】
旧ユーゴスラビア出身の作家ダニロ・キシュの連作短編集です。子供時代のダニロ・キシュを描いているので、まずは本の巻末に掲載されている「解説」から読むことでより作品を感じることができます。1935年、ユダヤ人の父、モンテネグロ人の母の間に生まれたキシュ。第二次大戦中、父はアウシュビッツに送られ、ダニロ少年は母と姉とともに、父の故郷であるハンガリーの田舎で農家の手伝いをしながら終戦を迎えます。しかし父は帰らぬ人となってしまうのです。「若き日の哀しみ」には、作者の少年時代の記憶が、断続的な絵のように描かれています。
詩のように綴られた作品「若き日の哀しみ」。ダニロ・キシュの想いを私達が感じることが出来るのも、すばらしい翻訳があるからです。この作品を担当された山崎佳代子さん。1979年、23歳の時にサラエボ大学に留学されその後、結婚。3人の男の子を育てながらユーゴスラビア文学の研究と翻訳を手がけ、さらにご自身でも詩人として作品を作られています。ユーゴスラビア紛争でベオグラードがNATO軍による空爆を受けた時にも、逃げ出すことなく家族とともにこの町に踏みとどまり、現在、ベオグラード大学の教授として日本語と日本文学を教えられています。ユーゴスラビア文学の心を知り、詩人でもある山崎佳代子さんだからこそ、ダニロ・キシュの世界を表現することができたのです。(小川洋子さんがパーソナリティをつとめる「パナソニック メロディアス ライブラリー」より)
著者紹介 :
ダニロ・キシュ Danilo Kis
1935年、ユーゴスラビア、スポティツァ市に生まれる。第二次世界大戦中ユダヤ人であった父は強制収容所に送られ帰らぬ人となる。ベオグラード大学比較文学科を卒業後、作家活動に。同時にロートレアモン、エセーニンなどの詩作品の翻訳も始める。セルビア・クロアチア語及び文学の講師としてフランス各地で教鞭を取り、1979年にパリに移り住む。1989年、同地に死す。作品は二十以上の言語に翻訳され、国内はもとより、仏、伊、独、米などの数々の賞を受賞。本書は大戦中の家族を自叙伝的に扱った家族三部の第一作。三部作以外にも『ボリス・ダビドビッチの墓』『死者の百科事典』などがある。
訳者紹介:
山崎佳代子(やまざき・かよこ)
1956年生まれ、静岡に育つ。北海道大学ロシア語学科卒業後、サラエボ大学に留学、ユーゴスラビア文学史を学び、2003年にベオグラード大学文学部で博士号を取得。現在同大学文学部教授。ベオグラード在住。著書に『解体ユーゴスラビア』『パンと野いちご 戦火のセルビア、食物の記憶』他、詩集に『そこから青い闇がささやき』、『みをはやみ』他、訳書にダニロ・キシュ『死者の百科事典』他がある。
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