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2020/04/23
【web shop】新商品のお知らせ『ほしをもったひめ』

「昔々のこと。深い森に囲まれたお城に、年老いた王様と美しい姫が住んでいました。姫の18才の誕生日に、王様はこんなお触れを出しました。「姫は星を持っている。姫のどこに星があるかを言い当てた者に、国の半分と姫を譲る。だが言い当てられなかった者は羊にする」と。あちこちから若者が集まってきますが、誰一人言い当てることができません。羊だらけになったお城に、ある日、知恵と勇気をもった羊飼いの若者がやってきます。」
ずっと探していたセルビアの昔ばなしが、なんと、福音館書店の美しい絵本で見つかりました。
求婚者が羊に変えられてしまうというのが、セルビアっぽい。
「このお話との出会いは、もう、だいぶ前になります。 1995年の5月、スロベニアのブレッド湖畔で国際ペンクラブの作家会議が開かれ、参加しました。スロベニアが、旧ユーゴスラビアから独立して間もないころでした。会議が終わった後も、わたしは昔話を採録しようと、滞在をのばし、あちらこちらに足を運んでいました。そのとき、首都リュブリャナの小さな本屋で、このお話と出会ったのです。 本屋には美しい装丁の本がたくさん並んでいました。その中に、ざらざらした紙に、ただ文字を印刷して綴じただけの古びた本があり、思わず手にとって読みました。それは、セルビア語版のもので、ユーゴスラビアの、さまざまな民族の昔話が載っていました。『ほしをもったひめ』は、この本に収録されていたものです。 このお話には、自然や平和を大切に思う、この地域の人々の心があらわれているように感じ、胸があつくなりました。 わたしは、日本の子どもたちにこの絵本といっしょに、遠いセルビアの豊かな文化の香りもとどけたいと願いました。あなたも、カリーナひめの世界へつながる扉をあけてみてください。」
(福音館書店「あのねメール通信」2014年7月2日 Vol.167『ほしをもったひめ』との出会い 八百板洋子 より)
著者:
文:八百板洋子(やおいた ようこ)
1946年、福島県生まれ。1970年、ソフィア大学大学院留学。訳詩集『ふたつの情念』(新読書社)、『吸血鬼の花よめ-ブルガリアの昔話』でそれぞれ日本翻訳文化賞を受賞。『ソフィアの白いばら』で産経児童出版文化賞、日本エッセイストクラブ賞を受賞。訳著書に『いちばんたいせつなもの-バルカンの昔話』『もりのてぶくろ』『ナスレディンのはなし』(以上福音館書店)など多数。千葉県在住。
絵:小沢さかえ(おざわ さかえ)
1980年、滋賀県生まれ。京都造形芸術大学芸術学部洋画コース卒業。
2004年から2008年まで、ウィーン造形美術大学に留学。
絵本の出版は今回が初めて。
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