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2020 / 04 / 23 18:29
【online shop】新商品のお知らせ『ほしをもったひめ』
ずっと探していたセルビアの昔ばなしが、なんと、福音館書店の美しい絵本で見つかりました。
求婚者が羊に変えられてしまうというのが、セルビアっぽい。
「このお話との出会いは、もう、だいぶ前になります。 1995年の5月、スロベニアのブレッド湖畔で国際ペンクラブの作家会議が開かれ、参加しました。スロベニアが、旧ユーゴスラビアから独立して間もないころでした。会議が終わった後も、わたしは昔話を採録しようと、滞在をのばし、あちらこちらに足を運んでいました。そのとき、首都リュブリャナの小さな本屋で、このお話と出会ったのです。 本屋には美しい装丁の本がたくさん並んでいました。その中に、ざらざらした紙に、ただ文字を印刷して綴じただけの古びた本があり、思わず手にとって読みました。それは、セルビア語版のもので、ユーゴスラビアの、さまざまな民族の昔話が載っていました。『ほしをもったひめ』は、この本に収録されていたものです。 このお話には、自然や平和を大切に思う、この地域の人々の心があらわれているように感じ、胸があつくなりました。 わたしは、日本の子どもたちにこの絵本といっしょに、遠いセルビアの豊かな文化の香りもとどけたいと願いました。あなたも、カリーナひめの世界へつながる扉をあけてみてください。」
(福音館書店「あのねメール通信」2014年7月2日 Vol.167『ほしをもったひめ』との出会い 八百板洋子 より)
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