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【 Srpsko Vino / セルビアのワイン用ブドウ品種】
Prokupac(プロクパッツ)《セルビアの土着品種》
【別名】=プロクプリェ(Prokuplje)=カメニチャンカ( Kameničanka)
南部のプロクプリェ(Prokuplje)原産。中世ネマニッチ王国がオスマン帝国に敗れた後も、ジュパ(Župa)に置かれていたラザール公(Lazar)のクルシェヴィツァ(Krševica)の畑で受け継がれ、「教区の王」と称されている。全盛期にはセルビア全土で栽培が行われていたが。絶滅の危機に瀕した当時は、ほとんどがジュパにあり、わずかにスメデレヴォに残されていた。近年はプロクプリェのトプリツァ(Toplica)地区での生産が盛んで、北部のヴォイヴォディナや南部にも広がりをみせている。シラー(Syrah)の別名であるとの意見もみられるが、DNA解析はまだ行われていない。
ワインは淡い色中程度のガーネット色。ブラックチェリーやレッドチェリー、ブラックベリー、プラム、スパイス、ペッパー、タバコ、または森の土の香りが含まれる。また、ハイビスカスの花の香りがすることもある。濃色のロゼが主流であったが、近年は単一品種での赤ワインの生産や、ボルドー・タイプなどの国際品種とのブレンドなど、熟成による効果など、品種の可能性をさぐる動きがみられる。
【主な産地】
ポツェリナ・ヴァリェヴォ地方、クニャジェヴァッツ地方、ネゴティン渓谷、シュマディヤ地方、トプリカ川流域地方、トリモラヴェ地方、ベオグラード地方、ムラヴァ川流域地方、ニーシュ地方、ニシャヴァ川流域地方、レスコヴァツ地方、チャチャク・クラリェヴォ地方、コソヴォ地域