food&wine/料理とお酒
コソヴォ(Kosovo)地域
コソヴォのワイン産業は2つの法律に準拠している。すなわち2つのワイン地域(北メトヒヤと南メトヒヤ)を定義するセルビアのワイン法と、地元のアルバニア人が採用し、2つのワイン地域(ドゥカジニ地域とコソヴォ)を定義するコソヴォワイン法である。
南セルビアのワイン生産は、中世ネマンチッチ王家の時代にコソヴォとメトヒヤから始まった。南部に位置するコソヴォ地域は、山地の多い大陸性の気候を有し、中世からはじまるブドウづくりが修道院で続けられている。この地方は、中欧と南欧、アドリア海と黒海をむすぶ地点に位置し、山地の多い大陸性の気候である。UNESCO世界文化遺産に登録されている正教会の修道院が、デチャニ、グラチャニツァ、ベーチ、プリズレンの各地にあり、修道院のぶどう畑でつくられる葡萄酒は、コソボ・メトヒヤ・ワインとして、とくに人気を博している。北メトヒヤ最大のワイン生産地域はイストク(Istok)、南メトヒヤ最大のワイン生産地域はオラホヴァツ(Orahovac)である。
74.北メトヒヤ地方(SEVERNOMETOHIJSKI REJON)
75.南メトヒヤ地方(JUŽNOMETOHIJSKI REJON)
【主な栽培品種】
(白ブドウ)スメデレヴカ、イタリアンリースリング、シャルドネ、ライン・リースリング、ジュプリャンカ/(黒ブドウ)ヴラナッツ、テラン、プロクパッツ、ピノ・ノワール
【原産地呼称】
コソヴォのブドウ畑「アムセルフェルト」区画、「黒い鳥の畑」区画、「シャン・ド・メール」区画(Kosovo polje „Amselfeld“, „Field of the black bird“, „Champ de merle“)/コソヴォの「アムセルフェルダー・ワイン」(Kosovsko vino “Amselfelder”)/プリズレン(Prizren)/メトヒヤ(Metohija /Metohy)
【郷土料理】
淡水魚(マス、ウナギ、ナマズ、コイ、チャブ、カワカマス、ザリガニ)