food&wine/料理とお酒
ベオグラード地方(BEOGRADSKI REJON)
ベオグラード(Beograd)地方のワイン生産地域は、コルバラ川(Kolubara)とサヴァ川(Kolubara)の河口から、大モラヴァ川(Velika Morava)とドナウ川(Dunav)の合流点までの川の南の裏地と、アヴァラ山(Avala)とコスマイ山(Kosmaj)の斜面の畑に広がっている。良好な気候と穏やかな日当たりの良い川の斜面では、イリュリヤ、トラキア、ケルトの部族は、この地域にローマ人が到着する前からブドウを栽培していた。第一次世界大戦まで、ベオグラードのスメデレヴォ(Smederevo)周辺は、市内中心部自体を含むブドウ園で覆われていたと伝わっている。この地域は歴史的に、上質な白ワインで知られ、ブドウ品種スメデレヴカ(Smederevka)は古くからこの地域で栽培されてきた。品種名としての「スメデレヴカ」は、19世紀に書かれた資料に記載されている。最も重要な畑は、スメデレヴォ近郊のズラトノブルド(Zlatno brdo)「黄金の丘」である。名前は、広大なブドウ園が葉の色を緑から黄金色に変える秋に遠くから見ることができる色に由来し、セルビアで最高のスメデレヴカワインを産出している。
また、第2蜂起のリーダーであるミロシュ・オブレノヴィッチ公(Milos Miloš Obrenović)も19世紀にスメデレヴォにブドウ畑のあるサマーハウスを購入した。36haの畑でブドウの栽培をはじめ、オブレノヴィッチ家の「ロイヤルヴィンヤード」の伝統的なブドウの収穫に参加していた。
47.アヴァラ山およびコスマイ山(Avala-Kosmaj)地区
48.グロツカ(Grocka)地区
49.スメデレヴォ(Smederevo)地区
50.ドゥボナ(Dubona)地区
51.ラザレヴァッツ(Lazarevac)地区
【主な栽培品種】
(白ブドウ)スメデレヴカ、ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン、トラミナック、シャルドネ、ライン・リースリング、イタリアンリースリング/(黒ブドウ)プロクパッツ、ヴラナッツ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ムスカット・ハンブルグ、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・フラン、マルセラン、リージェント(Regent)
【原産地呼称】
ヤゴディンのロゼワイン(Jagodinska ružica)/ジェルダップの蜂蜜(Đerdapski med)