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【 Srpsko Vino / セルビアのワイン用ブドウ品種】

Smederevka(スメデレヴカ)《セルビアの土着品種》

【別名】

=Belina(ベリーナ) =Dimjat(ディマット) =Semendra(セメンドラ) =Dartanija(ダルターニャ)

 紀元前3世紀ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・プロブス(Marcus Aurelius Probus)の治世中に、ドナウ川の右岸スメデレヴォ(Smederevo)近郊にあるモンス・アウレウス(Mons Aureus)で栽培が始まったことに因み名付けられた。最上のワインは、ベオグラード地方で生産されている。ユーゴスラビアの社会主義時代には、大規模な工業用ワイナリーで生産が行わた。よく冷やして炭酸水で薄め、なかば水代わりに飲む「シュプリッツェル(špricer)」に最適な軽い夏のワインとして人気がある。

 果実は黄緑色の大粒の楕円形で、日当たりが良い場所では琥珀色になる。収穫時期は10月。心地よい味と香りの、上質で軽くてフレッシュなワインの生産に使用される。おもにテーブルワイン用の土着品種とされ、ウェルシュリースリング(Welschriesling)とブレンドされることもある。よい年には、バニラを連想させる淡い黄色のワインとなる。近年では、品種の可能性が見直され、2008年に全米ソムリエ協会SERSAの後援の下で開催されたグランドテイスティングでは、「土着品種から作られた最高の白ワインのトロフィー」が授与された。

【主な産地】

主な産地:ベオグラード地方バナト地方ネゴティン渓谷クニャジェヴァッツ地方シュマディヤ地方ユジュニバナト地方ニシャヴァ川流域地方