food&wine/料理とお酒

【 Srpsko Vino / セルビアのワイン用ブドウ品種】

Portugizer(ポルトゥギーザー)《中央ヨーロッパの土着品種》

【別名】

=ポルトゥギザック(Portugizac)=ブラウ・ポルトギーザー(Blauer Portugieser)

かつては、オーストリアの大使であった男爵フォンフリースが18世紀にポルトガルから中央ヨーロッパの地域にもたらしたと考えられていた。DNAの研究により、中央ヨーロッパに由来し、かつてオーストリア・ハンガリー帝国全体で一般的であったという説が有力である。ヴォイヴォディナ地域では、20世紀初頭に最も多く見られた黒の品種の1つ。果実は中粒で、丸みを帯びた濃い青。包皮は薄い。収穫時期は9月初旬。

ワインは、淡色のライトボディのワインを生産することで定評がある。収穫時期が早いため、その年の初飲み用の、香りのよい酸味と果実味が豊かでやわらかなワインが作られる。セルビアでは伝統的に「スヴァトヴァック(svatovac)」と呼ばれ、若い消費者向けである(スヴァット(svat)は結婚式の参列者という意味。結婚式やごちそうの季節が始まる秋に消費されるため)。

【主な産地】

スレム地方