food&wine/料理とお酒
Mućkalica(ムチュカリッツァ) / 豚肉のパプリカ煮込み
「振り、かき混ぜ、混ぜる」という意味のムッチカティに由来するメニュー名は、意訳すれば「肉の”ごった煮”」。バーベキューの余り肉を使うことも多く、さまざまな動物の肉と部位の組み合せで複雑な味わいが生まれます。2021年2月に放映されたNHKの番組「今日、うちでなに食べる? 世界のぽっかぽか料理編」でも紹介され、いま日本で一番有名なセルビア料理です。そのレシピは、地方ごとにバリエーションがあり、セルビアンナイトでは、セルビアで一番美味しいお肉を作る町として有名なレスコヴァツ地方のものを採用しています。自家製ベーコンとかたまり肉を鍋でことこと煮込んだのち、オーブンで水分を飛ばして焼きあげます。辛口パプリカパウダーでスパイシーに仕上げた人気の定番料理です。
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【レシピ】
材料:
材料(4人分):豚肉、ベーコン(スライスよりは塊のものがお勧め)あわせて400g、タマネギ1 1/2個、パプリカ2個、トマト(缶詰めも可)250g、ニンニク1片、カイエンペッパー(辛いのが苦手な方はパプリカパウダー)大さじ1/2、ヴェゲタ(ない場合は、材料をしっかり炒めれば可)大さじ1/2、塩、胡椒、植物油、パセリ1/2束
作り方:
ひと口大に切った肉にヴェゲタと刻みパセリをまぶす。タマネギを刻んで塩をふりかえておく。深鍋に角切りにしたベーコンと豚肉の表面に色がつくまで炒めてとりだし、その油でタマネギを透明になるまで炒める。
少量の水を加え、パプリカ、ニンニク、角切りトマトも加えてさらに炒める。水分が蒸発したら肉とベーコンも加え、コップ1杯の水を加えて煮詰める。パプリカパウダー(またはカイエンペッパー)を加えて味見をし、必要ならば塩胡椒して味を調える。
材料を耐熱皿に移し、250℃に余熱したオーブンで表面がパリっとするまで40分ほど焼く。