food&wine/料理とお酒
Pita / パイ
Gibanica(ギバニッツァ) / チーズパイ
”ギバニッツァ”は、セルビア/クロアチア語の動詞で、折りたたむ、または曲がりくねった方法で移動することを意味する"gibati"を語源とするチーズパイです。歴史は古く、トルコ発祥の、バルカン半島で最も有名で人気があるパイの1つで、セルビア語の言語学者ヴーク・カラジッチ(Vuk Stefanović Karadžić)が1818年に記した文献にもその記述がみられます。
セルビアでは、クリスマス、イースター、スラヴァなどの伝統的なお祝いの席やレストランの定番料理です。また、ヨーグルトを添えて日常の朝ごはんや軽食としても人気です。独身男性が自炊するということからも、私的イメージはセルビアの「お好み焼き」。 複雑な断面は手ぬぐいのように、くしゅくしゅに丸めたコレ(Kore)というパイシート(日本ではパートフィロ、フィロ生地などと呼ばれています)から生まれます。日本人の想像の域を超える製法ですが、やってみれば拍子抜けするほどシンプル。頬っぺたのみならず、目から鱗も落ちる料理です。
材料:
フィロ、チーズ、卵、サワークリーム